「道の駅きたごう」(日南市北郷町郷之原乙、TEL 0987-32-3256)が日南市内にオープンして、11月1日で1カ月がたった。
コンセプトは「山の幸、海の幸、笑顔が集まる道の駅」で、県内で19駅目、日南市内で3駅目の道の駅となる。山々に囲まれ近くには広渡川が流れるなど、自然豊かな環境にある同施設には情報館(休憩所)のほか、魚の加工品など地元産の農林水産物を販売する直売所、市内で水揚げされたカツオ料理などを提供するレストラン、ピザ店などの飲食施設、日南市北郷ふれあい交流センターなどがある。「地元に住む人たちの強い要望から併設することになった」という調理実習室は、申請すると誰でも利用できる。
屋外には「九州最大級」というインクルーシブ遊具を設置。車いすのまま砂遊びができるものや、安全ベルトを装着できるブランコなど6種類の遊具を整備する。
大規模な自然災害などを想定し、3日分の水や食料、毛布などをストックした備蓄倉庫を備え、ドライバーの休憩や地域の交流拠点だけでなく、災害時の避難場所としての機能も持つ。
駅長の森本公子さんは、近隣の小中学校へ出向いたり、産業まつりや自治会、婦人会へ参画したりするなど、地域の人たちとの交流を深めヒアリングしながら同施設を作り上げたという。森本さんは「北郷町には飲食店などが少なく、スーパーも1軒ほどだった。当施設ができたことで、地域の方々の日常的な買い物の場や憩いの場となっている。喫茶店がない地域なので、情報館にはコーヒーのカップ自動販売機を設置している」と話す。今後は宮崎交通と日南市コミュニティーバスのバス停も設置予定。
営業時間は、直売所=9時~18時、レストラン=11時~15時、ピザ(テイクアウト)=10時~17時30分。調理実習室は9時~18時で、使用料は、半日=1,040円、1日=1,570円。駐車場・情報館は24時間利用可能。