通販サイトなどを運営する「ワンワークス」(宮崎市瀬頭2、TEL 090-9075-0985)が10月1日、革小物ブランド「NO SIGN(ノー サイン)」を立ち上げた。
ブランド立ち上げのきっかけとなったのは、宮崎市で野球用品などを販売している「ボールパークドットコム」。社長の山内康信さんは「和牛の革を使ってグラブを作る際に出る端材をどうにか活用したい」と考え、ワンワークスの平田拓郎社長に声をかけたという。
平田さんは「山内さんから『好きにやっていい、全て任せた』とだけ言われた。私自身野球をやっていたこともあり、監督からの指示なしで盗塁などを行う『ノーサイン』という言葉からブランド名を名付けた」と話す。
ボールパークドットコムでは、グラブやバットをはじめ、手入れ用品や野球記念品なども販売。2018(平成30)年から宮崎県産和牛の革を使用した「和牛JBグラブ」を販売しており、台湾のプロ野球選手やメジャーリーグの選手と使用契約を結ぶなどしている。
同社専務の山内恵美さんは「畜産王国の宮崎だからこそ作られる良質な商品にこだわっている。最近では和牛という言葉が海外でも認知されつつあるので、グラブや革小物商品を通して、最高峰の革を国内のみならず世界に向けても発信していきたい」と話す。
NO SIGNでは現在、「レザートレー」(7,600円~)、「コインケース」(6,500円)、「ジップカードケース」(1万6,400円)」、「Apple Watch用レザーバンド」(7,600円)の4商品を公式オンラインショップのみで販売。「黒と赤のシンプルなデザインで、しっとり柔らかく手になじみやすいのが特長」だという。今後はバッグやゴルフグッズなどの商品も販売する予定で、取扱店舗も増やしていく。
平田さんは「宮崎県産和牛の革を100%使用した小物ブランドは他にないと思う。宮崎旅行の土産としてもPRしていきたい」と話す。「目標は全国制覇。今後47都道府県全てに店舗を展開したい」とも。