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宮崎在住の高山環さんが「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」出版

小説を持つ高山環さん。「読むと一歩前に進めるような、勇気が持てる作品になっていると思う」と話す

小説を持つ高山環さん。「読むと一歩前に進めるような、勇気が持てる作品になっていると思う」と話す

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 宮崎県在住の小説家・高山環(かん)さんの小説「ふたりの余命 余命一年の君と余命ニ年の僕」(宝島社文庫)が10月5日、発売された。

「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」(宝島社文庫)

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 元々県内のIT企業で勤務していた高山さん。中学生の頃から趣味で小説を書いていたが、2016(平成28)年事故に遭ったことをきっかけに「一回きりの人生だから」と本格的に小説家としての活動を始めた。昨年は「みやざき文学賞 三席」を受賞。2月には「夏のピルグリム」でポプラ社小説新人賞奨励賞を受賞した。

 同作品は元々、kindleで個人出版していたものを改稿・改題し書籍化したもので、「レビュー数や評価の高さが今回の書籍化につながった」と宝島社編集部の担当者。余命宣告を受けた2人の男女高校生がその運命にあらがいながら自身たちの夢と、ある事件の犯人を追うという青春ラブミステリーの内容。「私自身が経験した事故をきっかけに『短い人生をどう生きるか』をテーマに、恋愛を絡めた小説を書いたら面白いのではないかと思った。これまで書いたことのなかった男子高校生視点の物語を書きたいという思いもあった」と高山さん。

 過去、宮崎を舞台にした小説なども執筆してきた高山さん。「東京出身だが宮崎に住むことで、関東とは別の地域の考え方や風土を知ることができた。それが作品の中にも生きている」と話す。「気分転換に海で作業することもある。自然豊かな宮崎ならではの良さだと思う」とも。

 高山さんは「夢を主題にミステリー、恋愛、家族などさまざまな要素を含んだ作品となっている。夢を持っている人や夢が見つからない人、夢を諦めた人など幅広い世代の人々に読んでほしい。宮崎の人にもたくさん手に取ってもらえたら」と話す。

 価格は820円。

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