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都城にロンドンバスのクレープ店 「フェニックス自然動物園」のバスが再出発

店舗のダブルデッカーと店主の木場寿雄さん

店舗のダブルデッカーと店主の木場寿雄さん

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 クレープ店「LONDON CREPE」(都城市志比田町)が2月14日、都城にオープンした。

車体前面にはフェニックス動物園の文字が残る

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 店主の木場寿雄さんはフレンチのシェフを25年経験した後、ラーメン店などを経営。コロナ禍で業態転換に悩んでいた際、元々赤いロンドンバスのダブルデッカー(2階建て)に憧れを抱いていたこともあり、バスを活用した店舗を考案したという。

 店舗となっている同車は、イギリスの商用車メーカー「LEYLAND」の1956(昭和31)年式で、ロンドン市内を25年間走った後、海を渡り日本に運ばれてきたもの。その後「フェニックス自然動物園」(宮崎市)でも来園客を乗せて走り、同園の看板バスとして人気を博した。木場さんは「動物園バスを引退した後、個人の所有物になっていたが、バスへの情熱を伝え譲ってもらった。さまざまな巡り合わせや周囲の温かい協力が自分の背中を押してくれた」と話す。車体は老朽化しており傷みもあったが、時間をかけて修復作業を行った。2階のイートインスペースは元の座席をそのまま使い、車両前面には「フェニックス動物園」の看板を残している。

 メニューは「生クリームチョコクッキー」「プリンチョコクッキー」(以上620円)、「生クリームきなこ金時わらび餅入り」(680円)、「アイスきなこ金時わらび餅入り」「アイスクレーム・ドュ・ブリュレ」(以上780円)など。小さめサイズのキッズクレープも用意。

 木場さんは「当店で、今まで食べたことのないようなクレープを味わっていただきたい」と話す。「大人はフェニックス自然動物園バスの時代を懐かしみ、子どもは異国の乗り物に心ときめかせられる。そんな風に、時を超え空間を超えて小旅行しているような気分になってもらえたら」とも。

 営業時間は11時~18時。

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