「TSUTAYA宮交シティ店」（宮崎市大淀4）が12月、宮崎の乾燥食品会社の「フードマーク」（佐土原町、TEL 0985-74-0874）が開発したクリップ「ichi-clip（イチクリップ）」の取り扱いを始めた。

「ichi-clip」の外箱

　同社は「ありそうでなかったものをカタチにして、お客さまに小さな驚きを提供する」をビジョンに、2015（平成27）年から「ひなたのほしものがたり」というブランドで、スイーツやたくあんといった食材をドライ食にして販売してきた。コロナ禍をきっかけに食品以外のものを開発したいと、同社の広本秀一さんが元々文房具好きであったことから新ブランド「ひなたのしおだまり」を立ち上げ、「ichi-clip」の開発にこぎ着けた。

　さびにくいステンレス素材で、挟んだ跡がつかず、反転することでグリップ力が上がるという商品。製造は「芝田スプリング製作所」（高原町）、2次加工は「スギオ」（宮崎市）といずれも県内企業が製作に携わっている。紙の外箱と包み紙の製作は就労支援施設が担当しており、端材を利用したメモ用紙も同封する。

　昨年9月に発売し、10月に日本デザイン振興会制定の「2022年度グッドデザイン賞」を受賞した。広本さんは「機能とコンセプトが評価されたと思う。今後は違うサイズや用途別の商品を作りたい」と話す。

　価格は20本入り＝792円。「健康堂」（宮崎市）、「GOOD DESIGN STORE by NOHARA」（東京都）、オンラインショップでも販売する。