「第17回宮崎県高校野球OB大会」が8月11日、13日・14日、「SOKKENスタジアム」(宮崎市清武町)などで開催された。
一昨年は大会中止、昨年は県選抜チームがマスターズ甲子園に出場するなど、新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった同大会。全21校のOBらが参加した。宮崎県高校野球OB連盟理事長の西田洋さんは「何歳になっても『甲子園に行きたい』という気持ちは変わらない。各校OB同士のつながりを大切にしていきたいし、宮崎の野球を盛り上げていきたい」と話す。
決勝戦に進んだのは、過去2回の優勝経験がある鵬翔高校(宮崎市)と初出場の小林高校(小林市)。試合は34歳以下が出場できる前半と、35歳以上が出場できる後半の2部構成で行われ、前半から接戦の試合展開となった。1対1で迎えた4回表、鵬翔高校が一挙5点を取り6対1とするも直後の4回裏、小林高校も5点を取り返し6対6の同点で前半が終了。後半は5回、6回と互いに点が取れず、試合が動いたのは7回表。鵬翔高校は2アウトランナー1、2塁からエラーとタイムリーヒットで3点を取り、勝ち越しに成功した。鵬翔高校は8回にも1点を追加し、10対7の接戦を制して6年ぶりの優勝を果たした。
鵬翔高校は11月19日・20日に阪神甲子園球場で行われる「マスターズ甲子園2022」に出場し、大会2日目の20日に奈良県代表の御所実業高校と対戦する。最優秀選手に選ばれた大幡正敏さんは「甲子園でプレーできるのはうれしいことなので、精一杯楽しみたい。現役の高校生たちにも力を与えられるようにハツラツとした姿を見せられたら」と話す。準優勝の小林高校は10月29日・30日に鹿児島県で開催される「九州高校OB野球選手権」に出場する。
現役時代にも甲子園出場経験のある鵬翔高校監督の川邊博史さんは「チームワークが強く、まとまりのあるいいチーム。私自身、甲子園で1度も勝利したことがないので初勝利を目指して頑張りたい」と意気込む。