航空会社「ソラシドエア」(宮崎市大字赤江)が8月1日、就航20周年を迎えた。
2002(平成14)年に「スカイネットアジア航空」として、宮崎-東京(羽田)線6往復の運行を開始した同社。2015(平成27)年12月に「ソラシドエア」に社名を変更した。現在では九州・沖縄と東京、名古屋を結ぶ国内線定期便を14路線に拡大し、1日39往復78便を運行。今年6月末までの累計搭乗者数は約2439万人に達している。
同社はブランドプロミスに「空から笑顔の種をまく。」を掲げる。同航空機体を利用して各自治体のPRに活用する「空恋プロジェクト」や、地域と移住希望者をつなげるイベント「九州移住ドラフト会議」のメインスポンサーになるなど、地域振興企画「九州・沖縄プロモーター」を展開している。ほかにも九州の自治体と連携した物産展の開催や九州地域のスポーツイベントのスポンサーになるなど、地域の発展にも力を入れてきた。同社広報の後藤亜沙美さんは「機内誌や機内サービスのドリンクなども、九州沖縄にこだわっている。地元に貢献することで地域から必要とされるのが私たちの存在意義。地域で愛される航空会社になりたい」と話す。
同日開かれた記念式典では、日隈俊郎宮崎県副知事のあいさつや宮崎県出身の書道家・今井美恵子さんの書道パフォーマンスなどが行われた。その直後にはスカイネットアジア航空時代の旧制服と現制服を着用した客室乗務員が乗務した「就航20周年記念特別フライト」のソラシドエア58便が東京に向けて飛び立った。
同社の高橋宏輔(「高」ははしごだか)社長は「20周年を迎えられたのは、地元の皆さまの幅広い応援のたまもので、感謝の気持ちでいっぱい。これからも九州沖縄の方々や関係している方々に親しみを持って利用いただければと思う。そのためにわれわれも『九州沖縄の翼』としての個性を磨いていきたい」と話す。