コワーキングやDIYスペースを備える「Co-Meeting&Co-Making Space Meet-on」(都城市庄内町、TEL 0986-77-8486)が4月29日、開設から1年を迎えた。
都城工業高等専門学校建築学科杉本研究室の学生が中心となり開設した同施設。施設は旧「みぞのくち精肉店」を学生たち自らがリノベーションし、冷蔵庫を個室にしたり、ショーケースをそのまま活用するなど、肉屋の面影を残す。市内外の人が訪れ、レーザーカッターや丸のこなどの電動工具が揃うDIYスペースを利用したり、庄内地区の人々との出会いの場としての役割も担い、これまでも子ども向けものづくりワークショップや学習サポートも続けてきた。近くの「町屋カフェ もちなが邸」の土蔵には、同施設の改修履歴を掲示している。
運営は「NPO法人手仕事舎そうあい」が担い、毎月第4土曜日にイベント「そうあいべっぴんシェアの会」を開催。「地域の未来をみんなでつくる まちそだて」の活動では、「ミライチケット」(1枚=300円)を購入すると、利用希望の子どもたちが学習サポートなどを受けられる取り組みも行う。
1周年を迎えた同日には「みーとんオープン1周年記念ワークショップ」を開催。同校の学生が、小・中学生向けに本立てやスマホ立てなどの工作教室や、光るスライムづくりなどの科学実験教室を行った。
研究室の杉本弘文准教授は「2018(平成30)年に『庄内町社会実験プロジェクト』として全国の高専のデザインコンテストの創造デザイン部門で入賞し、当時の学生が現在はOBとして運営に関わるなど学生が地域づくりのサポートを続けている。さまざまな人が活動に関わっているのが当施設の特徴。現在も近くの空き家の改修などにも取り組んでいる。今後の活動にも注目してほしい」と話す。
営業時間は10時~18時。土・日曜、祝日定休(イベント開催時を除く)。利用料金は「コワーキング」「道具レンタル込みのDIYベース」(3時間以内=500円、1日=1,000円)、「まるごと利用」(3時間以内=800円、1日=1,500円)など。