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宮崎に和菓子のポップアップストア「With AN」 創業95年の桐木神楽堂が出店

「桐木神楽堂を知ってほしいというより和菓子の美味しさを知ってほしい」と話す桐木太輔さん

「桐木神楽堂を知ってほしいというより和菓子の美味しさを知ってほしい」と話す桐木太輔さん

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 宮崎の和菓子店「桐木神楽堂」(宮崎市橘通東1、TEL 0985-22-4285)が、5月から和菓子のポップアップストア「With AN」をスタートした。

ポップアップストア限定で販売した「黒蜜きな粉餅」(1個=350円)

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 1927(昭和2)年に創業し、1986(昭和61)年に開店した同店。「恵比寿大福」(1個=180円)や「季節の上生菓子」(1 個=250円)などの商品をはじめ、季節に合わせた和菓子などを販売している。創業95年を迎え、3代目社長の桐木孝一郎さんの息子・太輔さんの提案でポップアップストアをスタートした。太輔さんは東京での修業を終えて帰郷し、現在4代目を目指し和菓子を作っている。

 コンセプトは「カジュアルに行ける和菓子屋さん」で、定期的にイベントなどに出店する。太輔さんは「和菓子店は敷居が高い、入りづらいという声を耳にすることがあるため、和菓子をもっと気軽なものにしたい。店名には、あんこのおいしさをもっと知ってほしいという思い、海外にも『AN』が浸透してほしいという願いを込めている」と話す。

 これまで、映画を鑑賞した後に和菓子を振る舞うイベントなどにも参加していた太輔さん。「With AN」としての出店は5月14日・15日にフローランテ宮崎で開催された「お茶フェス」が初めてで、ポップアップストア限定の「黒蜜きな粉餅」(1個=350円)などを販売した。イベントに来ていた宮崎市在住の20代男性も「スイーツ感覚で食べられた。和菓子は家でゆっくり食べるものという今までのイメージが変わった」と話した。

 今後も定期的にイベントなどに出店予定の同店。太輔さんは「初回のポップアップストアでは、和菓子をカップに入れて見た目をかわいくするなど、気軽に楽しんでもらう工夫をした。夏は、旬のフルーツを使った和菓子や涼しく食べられる和菓子を考えている」と話す。

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