都城にかき氷店「水菓子屋」(都城市乙房町、TEL 0986-66-5977)がオープンして1カ月がたつ。
「杏仁氷」(写真左)と季節限定の「桜とうぐいすきな粉」。杏仁氷は自家製3種の蜜が付いて味わいの変化も楽しめる
3月26日にオープンした同店。店主の安田明日美さんは子どもの頃から自分の店を持つのが夢だったという。自家製蜜を使ったかき氷店としてイベント出店からスタートし、2019年に野菜直売所「ふくろうの会」(横市町)に店舗を構えた。安田さんは「ふくろうの会」について、「生産者の顔が見え、四季の豊かな自然を感じられて、子どもたちが遊び、笑う顔を見ることができた。たくさんの人たちとつながって培った空間を新しい店舗にも引き継ぎ、思いを込めながら新たな店を育てていきたい」と話す。
かき氷のメニューは「杏仁(きょうにん)氷」(1,400円)、「旬の果物蜜と自家製練乳」「桜とうぐいすきな粉(季節限定)」「有機抹茶と小豆」「ティラミス」「有機ほうじ茶と小豆」(以上1,000円~)など。かき氷の他に「季節野菜のサラダとスープのランチ」(1,200円)、「キャロットラペのサンドイッチ」(600円)などを用意し、ランチには少量サイズのかき氷をセットにできる。旬の食材を使うため、メニューは季節によって変わる。
かき氷は霧島裂罅(れっか)水から作った氷を手動式の機械で削り、ふわふわの食感に仕上げる。自家製の蜜や練乳は四季折々の果物のおいしさを生かし、白砂糖は使わず粗糖、蜂蜜、トウモロコシ由来の加糖を食材によって使い分けるという。「小さな子どもをはじめ皆がおいしく安心して食べられるように」と無添加・無香料で作る。
店内はしっくいの壁、竹、鉄、ファブリックの風合いが独特の雰囲気を醸し出す。テーブル席、カウンター席をそれぞれ設け、予約にも対応する。テイクアウト用のかき氷や飲み物は店舗外側に設けたカウンターで注文する。芝生を張った庭には椅子やテーブルが設置してあり子どもたちを遊ばせながらのんびりくつろぐこともできる。
安田さんは「地元の方々に愛される店でありたい。店に来てもらうことで楽しかったりうれしかったり癒やされたり、そうした幸せな気持ちで帰っていってほしい」と話す。
営業時間は11時~17時。定休日はインスタグラムで告知する。