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高鍋町とライフログテクノロジーが連携協定 健康増進アプリを町全体で活用

(左から)阿万広大取締役、黒木敏之高鍋町長、棚橋繁行社長

(左から)阿万広大取締役、黒木敏之高鍋町長、棚橋繁行社長

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 高鍋町とライフログテクノロジー(東京都中央区)が2月22日、地域住民の健康づくりにつながる事業に関する連携協定を結んだ。

ライフログテクノロジーが提供するアプリ「カロミル」の画面

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 同町は、昨年6月に第6次総合計画後期基本計画を策定。その中で「スマートウエルネスシティ」を重点プロジェクトに掲げ、「住んでいるだけで健幸(けんこう)になれるまち」を目指した取り組みをしてきた。

 ライフログテクノロジーは同町にも開発拠点事業所を置くIT企業で、主な事業として食事や運動、体重管理アプリ「カロミル」の開発や、同アプリを使ったサービスを提供している。アプリはAIを使い、画像解析技術によって自動で食事内容や栄養価の計算・記録ができるという特長がある。

 今回の連携協定は、町が目指す取り組みと同社の健康増進を促すサービス開発の姿勢が合致したことで、締結が実現した。22日に町役場で行われた締結式では、黒木敏之高鍋町長やライフログテクノロジーの棚橋繁行社長、阿万広大取締役らが登壇。連携協定締結の背景の説明などが行われた。

 締結式で黒木町長は「『スマートウエルネスシティ』実現のためにも、町民自身が自分の健康状態や生活習慣を客観的に把握することは重要。ライフログテクノロジー社の持つ技術を町民の健康増進に生かしていただくことで、スマートフォンを通して町民の健康の『見える化』が実現し、医療費削減にもつながると考えている。これは自治体の取り組みとしても前例のないものと思う」と期待を寄せた。

 棚橋社長は「『カロミル』の仕組みを活用いただくことで、町民の健康意識の改善を実現できるプロジェクトになると思う。全国的に少子高齢化が課題となる中、生活習慣病の予防や高齢者のフレイル対策などの課題においても、生活習慣データの蓄積は重要になってくる。ご高齢の方にも活用いただけるよう、当社としてもしっかりサポートしていきたい」と話した。

 宮崎県出身であり、同町の事業所を管轄する阿万取締役も「高鍋町は個人的にも学生時代を過ごしたゆかりの場所。Uターンをして、このような形で町に恩返しできることは開発者としても光栄に思う。高鍋町の飲食店などのメニューが今後『カロミル』で解析できるようになることで、町民にとってもスマートフォンでの健康管理がより身近なものになると期待している」とコメントした。

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