海鮮丼や定食とテークアウトの店「きんちゃん家（ち）くじら」（宮崎市内海、TEL 0985-40-1064）が6月3日、オープンした。

テークアウトで提供する「レア明太子天むす」

　店主の川嶋博士さん・加奈絵さん夫婦は、宮崎市最大の繁華街「ニシタチ」で同じ店名の焼き鳥・串揚げの店「きんちゃん家」など飲食店2店を経営している。今回、宮崎のドライブコースとして知られる日南海岸の内海エリアに店を構えた理由について、川嶋加奈絵さんは「飲食店の時短営業や休業が続く中、テークアウトやランチ営業業態への進出や従業員の雇用なども考え、この場所に開店した。席数は、本館テーブル席12席と離れテーブル席16席。宮崎市と私の地元である日南との中間地点にある内海で、2つの土地の架け橋になれば」と話す。店長は、県内のホテルや飲食店で32年の調理経験を持つ料理長の諸田修一さんが務める。

　「沖縄好き」という川嶋さん夫婦は以前、買い付けも兼ねて年2回ほど沖縄に通っていた。店内では、沖縄焼物・やちむんの皿も使う。店内に飾る印象的なクジラのロゴは、やちむんの陶芸家・藤岡香奈子さんにデザインを依頼して制作した。料理にも沖縄の食材を取り入れ、直接沖縄から仕入れている沖縄もずくを使った小鉢や、もずくの天ぷらといったメニューが並ぶ。川嶋さんは「夏には、さらに別の沖縄天ぷらも提供していきたい」と話す。

　メニューは海鮮系に力を入れ、一番人気は内海港などから仕入れた地魚を盛り込む「海鮮丼」（1,800円）。ほかにも「チキン南蛮定食」（1,100円）や「焼肉定食」（1,600円）なども用意する。定食は茶わん蒸し、小鉢3種、デザート、ドリンクを加えた「花かご膳」（追加700円）に変更もできる。テークアウトメニューの「お薦め」は「レア明太子天むす 4個入り」（500円）。ほかに「沖縄もずく天ぷら」（100円）、「ぎょろっけ」（120円）なども用意する。

　川嶋さんは「子どもからお年寄りまで幅広い世代が入りやすい店にしたい。メニューは随時増やしていく予定で、週末には炭火の地鶏焼きも提供していきたい。新型コロナウイルスの影響が落ち着いてくれば、仕事先を失っているイベント業関係者のためにも、当店の広い駐車場を利用して何か力になりたい」と意気込む。

　営業時間は、イートイン＝11時～15時、テークアウト＝10時～17時。