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【ひなたさんぽ】元町職員が挑む「インバウンド誘客」、ファーストジャパンの“今”と“これから”

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 ひなた宮崎経済新聞では、「街の小さな変化を追いかける」をモットーに、県内のハッピーニュースをお届けしています。しかし、宮崎には日々のニュースでは追いきれない魅力がいっぱい。そこで連載「ひなたさんぽ」では、編集部メンバーが個人的に気になる街のアレコレについて、自由に紹介していきます。

 

 普段、高原エリアの記事を担当することの多い川合です。今回取材させていただいたのは、2025年4月15日に創業1周年を迎えた「ファーストジャパン」。旅行業をメインに、民泊事業や宿泊施設集客支援(インバウンド)事業などの事業を展開しています。今回は、創業から1年を経た現在の取り組みや今後の展望について、お話を伺いました。

 

 ファーストジャパンを立ち上げた中武利仁さんは、2024年3月末まで高原町の職員として勤務していました。しかし、「高原町の発展には観光業の推進が必要不可欠」との思いから、起業に踏み切ったといいます。

▲同社が運営する武家屋敷風民泊施設の1室の様子(写真提供=ファーストジャパン)

 

 「台湾や欧米のお客様からの反応には手応えを感じています。特に、高原町内での民泊事業では、宿泊だけでなく、甲冑を着用しての写真撮影など体験型のサービスを組み合わせて提供しており、非常に好評です。また、インバウンドの団体ツアーの問い合わせも増えてきており、台湾からのニーズが高いです」と中武さんは話します。

▲台湾からの客をアテンドする様子(写真提供=ファーストジャパン)

 

 その一方で「もっと自分たちが地域理解を深める必要がある」と今後の課題について率直に話します。「地域への理解が浅いと、コンテンツが本質的に深まらない。だから現場に出向くことを基本にして、そこで得た体験をもとにコンテンツを充実させていくことが重要だと思っています。『知っている』『体験したことがある』ことが、ツアーの質を上げる鍵になると思います」と続けます。

▲狭野神社をアテンドする様子(写真提供=ファーストジャパン)

 

 今回の取材では、創業して1年間経過した“今”にフォーカスしてお話を伺いましたが、最後に「これから挑戦してみたいこと」についてもお聞きしました。

 

「特に他に考えていることはありません。今までいろいろな失敗も経験し、その度お客様の反応を見てきました。それによって物事の考え方や、提供するツアーのコンセプトもシンプルになってきたと感じます。だからこそ、九州や宮崎のコンテンツの中で、自然や文化など価値あるものをしっかり伝えられる体制を作り、ウェブ上での情報発信にも注力していきたいと思っています」と話します。

 

 地域に根ざした視点と柔軟な姿勢をもって、一歩一歩着実に前進するファーストジャパン。これから同社がどのように地域とともに歩みを進めていくのか、ますます目が離せません。

 

▲海外の方にとって、南九州の自然は人気とのこと(写真提供=ファーストジャパン)

 

住所:高原町蒲牟田788-2

ファーストジャパン株式会社(インスタグラム):https://www.instagram.com/firstjapan415/

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