ひなた宮崎経済新聞では、「街の小さな変化を追いかける」をモットーに、県内のハッピーニュースをお届けしています。しかし、宮崎には日々のニュースでは追いきれない魅力がいっぱい。そこで連載「ひなたさんぽ」では、編集部メンバーが個人的に気になる街のアレコレについて、自由に紹介していきます。
普段、青島エリアの記事を担当することの多い宮木です。ようやく秋の気配が漂い始めた10月上旬、何気なくフェイスブックを開いていると、知人のとある投稿が目に飛び込んできました。そこには、「『タリーズコーヒージャパン バリスタコンテスト2024』で、イオンモール宮崎の中武愛華マネジャーが優勝!」の文字が。なんと、全国各地に約800店舗を構えるタリーズコーヒーでバリスタの頂点に立った方が、ここ宮崎にいるとのこと。
▲表彰式での様子(写真提供=タリーズコーヒーイオンモール宮崎店)
宮崎で初めて全国一のバリスタが誕生するという快挙。中武さんとはどういった人物なのか、そして優勝までにはどんな軌跡があったのか。その情熱の物語を知るべく早速取材に向かいました!
10月9日に行われた同コンテストには、全国のタリーズコーヒーからスタッフ総勢1万5000人が参加。審査はロールプレイを行う「接客」、エスプレッソやカフェラテなど基本的なドリンクの作成技術を問う「バリスタ」、自ら考案したオリジナルのドリンクを作る「シグニチャー」の3つの種目の総合点で競います。
▲「バリスタ」でのシーン(写真提供=タリーズコーヒーイオンモール宮崎店)
実は中武さん、これまでにも九州・沖縄の地区予選で優勝するなど、全国大会出場の常連で、3年前には全国8位、2年前には全国2位を獲得していたそう。「日々のバリスタの仕事を常に本番だと思い一杯一杯大切に作っていますが、7月頃からは日々の業務に加え、本格的に大会に向けて練習してきました。同じ店舗の仲間が協力してくれたり、エリアの担当マネージャーが指導してくれたりと沢山の人たちのおかげでここまで来られました」と中武さんは振り返ります。
今回「シグニチャー」部門で披露したのは、「カスタードアップルパイラテ」。イオンモール宮崎店の経営母体である「一平ホールディングス」(高岡町)の村岡浩司社長が、若いころにアメリカで経験したある出来事からインスパイアを受けたそうです。
▲「カスタードアップルパイラテ」(写真提供=タリーズコーヒーイオンモール宮崎店)
中武さんは「一平ホールディングスが運営するタリーズコーヒーは、宮崎市を中心に5店舗あります。全国大会の常連として出場するような強豪チームになれるよう、今後はチーフバリスタとして後進の指導にも当たっていきたいです」と意気込みます。最後には笑顔で「店頭では現役でバリスタとして働いているので、ぜひ会いに来てください」とも。
▲「接客」のシーン(写真提供=タリーズコーヒーイオンモール宮崎店)
タリーズコーヒーイオンモール宮崎店の営業時間は、10時~21時。