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【ひなたさんぽ】宮崎「KOKU シーシャラウンジ」 400種以上のフレーバーから「無限大」の組み合わせを

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 ひなた宮崎経済新聞では、「街の小さな変化を追いかける」をモットーに、県内のハッピーニュースをお届けしています。しかし、宮崎には日々のニュースでは追いきれない魅力がいっぱい。そこで連載「ひなたさんぽ」では、編集部メンバーが個人的に気になる街のアレコレについて、自由に紹介していきます。

 

 日頃デスクとして、記事の校正を担当している藤井です。仕事柄、「興味が沸いたお店には、とりあえず行ってみること」をモットーにしています。そんなある日、編集部に「6月に少し変わったシーシャバーがオープンした」との情報提供が。何やら、通常のシーシャバーよりも遥かに多いフレーバーを揃えている上に、少し変わった雰囲気を持ったお店とのこと。シーシャバーに行ったことはないのですが…かなり気になる! ということで、早速取材に伺わせていただきました。

 

 訪れたのは、宮崎市の繁華街・西橘通り通称「ニシタチ」のビルの一角に店を構える「KOKU(コク) シーシャラウンジ 宮崎店」(宮崎市橘通西3、TEL 070-1255-0244)。

▲店舗入口(写真提供=「KOKU シーシャラウンジ 宮崎店」)

 

 濃い茶色のタイルに店名を添えただけのシンプルな外観に備え付けられた茶色い扉を開けると、そこにはゆったりとしたリゾートの雰囲気が。正直「シーシャバー=アングラなイメージ」を持っていたのですが、全くそういった雰囲気は感じられず、むしろ居心地の良さを感じました。

シーシャの起源である中東地域やリゾートな雰囲気を感じられる内装(写真提供=「KOKU シーシャラウンジ 宮崎店」)

 

 そんな同店の店主を共同で務めるのは、八田京子さんと宮崎潤(崎はたつさき)さん。宮崎市出身の八田さんは農産物の生産・販売、加工品の開発などを行うMAGRI(祇園)の社長でもあります。八田さんは「当社の事業は県外に向けて商品を販売したり仕事をしたりすることが多く、地場の人たちと接する機会が少ないと感じていました。そこで設立当初から考えていた、宮崎を盛り上げる活動やコミュニティの場を作るため開業を決めました」と話します。

 

▲シーシャを吸う八田さん(写真提供=「KOKU シーシャラウンジ 宮崎店」)

 

 調香などを担当している宮崎さんは千葉県出身で、長年金融機関に勤めていたというちょっと変わった経歴の持ち主。約17年前にシーシャに出会って以来、趣味としてフレーバーを収集したり、自宅で調合を行ってきたりしたといいます。そうして約2年前には、「好きなことを仕事にしたい」と趣味が高じて、東京・新橋でシーシャバーを開業。多くのファンが付く人気店でしたが、今回オープンするに当たり、同店を畳み移住してきました。

調香する宮崎さん(写真提供=「KOKU シーシャラウンジ 宮崎店」)

 

 では、そんな地元も職種も違う二人は何がきっかけで出会い、開業に至ったのでしょうか。

 

 二人の出会いは、わずか1年ほど前。八田さんが宮崎さんの店にたまたま訪問したことがきっかけだと言います。「宮崎さんに出会いシーシャの文化や歴史、調香などの奥深さに触れ、興味を持ちました。そこからさまざまなシーシャバーに通いましたが、より宮崎さんの技術力の高さを実感することになりました。次第に宮崎にもこんなシーシャバーを作りたいと思うようになったんです」と八田さん。

カウンター席の様子。宮崎さんお気に入りの焼酎も用意(写真提供=「KOKU シーシャラウンジ 宮崎店」)

 

 宮崎さんは「シーシャがまだそこまで普及していない地域に出店したいと思っていました。昨年初めて宮崎を訪れた時、ニシタチの賑わいや食べ物のおいしさ、生活のしやすさ、八田さんの覚悟などを感じて移住を決めました」と話します。

 

 店内では「フルーツ」「スウィーツ」「ドリンク」「ミント」「フローラル」「ノンニコチン」「ダークリーフ」など、400種類以上のフレーバーを用意。客の好みや当日の気分によってオリジナルの味を作るのが特徴です。「フレーバーは組み合わせることもできるので、バリエーションは無限大です。食べたことも嗅いだこともないような香りが楽しめると思います」と宮崎さん。「作り方やその日の気温、湿度によってフレーバーの味が異なります。お客さまがシーシャを吸ったことのある回数や、性別によっても作り方を変えています」とも。

▲調香する様子(写真提供=「KOKU シーシャラウンジ 宮崎店」)

 

 20代半ば~30代半ばの客を中心に、50代の客も来店しているとのこと。宮崎さんは「シーシャはハードルが高いと思われがちですが、各々で香りを楽しめるため、会話が途切れた時などの無言の時間も苦にならないのが良いところだと感じます。フレーバーは共有できるので、仲を縮めやすいという点もあります」と話します。最後には「宮崎の新たな時間の過ごし方の選択肢の一つとして、選ばれる場所になれたら。当店がその入り口になれたらうれしいです」と笑顔で話してくれました。

▲(左から)宮崎さん、八田さん、店長の白石壮晟さん

 

 営業時間は20時~26時。料金は3500円/2時間(飲み放題+シーシャ+カラオケ含む)。

 

 

住所:宮崎県宮崎市橘通西3丁目1-7 ライオン堂ビル501

インスタグラム:https://www.instagram.com/koku_miyazaki/

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