まだまだ真夏の暑さが続く9月7日・8日に「ひなた宮崎県総合運動公園」「ひなたサンマリンスタジアム宮崎」で開催された、約4万人を動員した日向坂46のコンサート「ひなたフェス2024」の現場レポートをお届けします!
「日本のひなた」のキャチフレーズを掲げる宮崎県との親和性の高さから、これまでにも同グループの冠番組「日向坂で会いましょう」や公式YouTubeでのロケを敢行したり、四期生のティザームービーの撮影を行ったりしてきた日向坂46。今回メンバーの佐々木美玲さんの「宮崎でフェスがしたい」という提案がきっかけで、宮崎でのフェスが決定しました。開催決定以降は、当媒体でも追ってきた「おひさま勉強会」をはじめ、県や市が一体となってフェスを盛り上げようとする姿勢が各所で見られ、一県民としてもワクワク感がありました。
そんな街の雰囲気や勉強会の影響もあり、人並みの知識(「ドレミソラシド」「キュン」などの曲や、バラエティー番組に出演するメンバーなど)しか持ち合わせていなかった編集部内メンバーにも着々と日向坂46の情報が蓄積されていくように。
次第に仕事中にも音楽を流し、帰宅後は毎日何かしらのPVを見る、という生活を繰り返すようになり、気が付けばすっかりおひさま(ファンの総称)に…。さらに前日にXで投稿したポストには多くのおひさまに反応していただくなど、文字通りおひさまの温かさにも触れながら当日を迎えました。
会場の入場は10時から可能、ということでその少し前に到着すると、既に入り口にはたくさんのおひさまの姿が…!ライブの開演は17時にも関わらず多くの人がグッズの購入や、14時30分から行われるメンバーが登場するパレードの場所取りのために駆けつけていました。さらに多くのおひさまが推しメンのグッズを身につけているなど、楽しみにしている様子が伺えました。
会場内に入ると、メンバーのフラッグに、公式マスコットキャラクター・ポカの大きなバルーンが設置されるなど辺りは日向坂46一色に。普段とは全く雰囲気の違うスタジアムに地元民としても驚きがありました。
当日は「ライブまでの時間も楽しめるように」と、スタジアム周辺やタイムテーブルに様々な仕掛けが。その一つが第2陸上競技場で開催された「ひなたエキスポ」。メンバー考案のメニューや宮崎の名産品などを販売する50店舗以上の飲食ブースのほか、同グループに馴染み深いソラシドエアや県・市などのブースが。
その中でも一際目立っていたのがメンバーの宮地すみれさんの提案により実現した「スミラックアウト」。ストラックアウトの的を目がけてボールをキックし、射抜いた場所によってメンバーからのメッセージが響くもの。「ゲームとは言え、メンバーの顔が印刷されたパネルを射抜くのは心苦しい部分があるのでは…」というこちらの心配も束の間、真剣な眼差しで勢いよくボールを蹴るおひさまの姿が見られました。またメンバーがジャンプしている写真が並ぶフォトブースにも行列が。
ひなた陸上競技場にはSDGs関連のブースや避暑スポットを兼ねた「おひさまエリア」が設けられていました。
14時半からは、宮崎学園高校の吹奏楽部による演奏とともにメンバーを乗せたバスが園内を巡るパレードも実施。パレードは入場無料なためメンバーの姿を一目見ようと、県民も含めた沢山の人が駆けつけていました。
編集部メンバーも14時頃から並ぶこと約30分。隣にいた関西から訪れたというおひさまと話をしながら待っていると、ついにメンバーたちの姿が!少し遠い場所からではありましたが、彼女たちの可愛さとキラキラした雰囲気は十分感じ取ることができました(これがアイドルの力なのか…!と圧倒されました)。さらに隣のおひさまが、推しの清水理央さんからファンサをもらうという、レアな場面にも遭遇させてもらいました。
(写真提供=杢元主将)
そしていよいよ開演の時間に。松田好花さんが登場し、和太鼓の演奏を披露すると会場は大きな歓声に包まれました。続けて浴衣姿のメンバーが勢揃いし一曲目「日向坂」を披露すると、会場のボルテージは最高潮に。
2日間とも「キュン」や「ドレミソラシド」「アザトカワイイ」などをはじめ、おひさまになりたての編集部メンバーでも楽しめる曲がたくさん組まれていましたが、個人的に最も一体感を感じたのは「HEY! OHISAMA!」宮崎バージョン。来場者の中にはこの曲を知らない人もいたと思いますが、掛け声の部分を画面に大きく映し出すなど運営側の工夫もあり、来場者全員が大きな声で掛け声をする様子が。また曲の途中で県内各地の住民たちが出演する動画が流れたのも、フェスに向けて県が一体となって取り組んできたことを感じられました。
その他にも、宮崎の祭りを紹介するコーナーとして県民が、ひょっとこ踊りやチアリーディング、神輿のパフォーマンスを披露し会場を沸かす場面も。宮崎の一つの魅力を伝える機会にもなりました。
編集部メンバー全員が初の女性アイドルのライブ参戦ということで、「ファンしか知らない決まりなどあったらどうしよう」「コールをするのは恥ずかしいかも…」と若干の不安を抱えながら参戦した今回のフェス。しかし初のコール(「超絶可愛い〇〇ちゃん」や各曲での掛け声)もライブを通して覚え、ペンライトも周りを見渡しながら振っていくうちに、最終的には当初の不安も完全に吹き飛び楽しむことができました。
そして一つのイベントに対してここまで多くの地元企業や県民、県が動くことはなかったのでは、とも感じました。日向坂46としてはもちろん、宮崎としても一つの歴史に残るようなイベントになったと思います(来年も開催されると嬉しいですね…!)。
開催翌日には会場周辺のごみ拾いを行うイベントも。当日は300人のファンに加え、希望した14人のメンバーが参加しました。その模様はこちらから。
https://miyazaki.keizai.biz/headline/1987/
また11月頃からは、ひなたフェスを支えたプロフェッショナルにインタビューを行う連載企画を当媒体で開始する予定です。