宮崎県立美術館(宮崎市船塚3、TEL 0985-20-3792)は10月17日に開館30周年を迎えたことを記念し、同19日に記念式典を行った。
学芸員がアンリ・マティスの「赤い室内の緑衣の女」を解説する様子
河野俊嗣宮崎県知事は「これまでに約520万人が来館してきた。美術の力で将来につながる取り組みが必要」と話し、黒木淳一郎館長は「4260点の所蔵作品を展示してきた。開館当初から『県民の皆さまに親しまれる開かれた美術館』というコンセプトのもと、さまざまな企画や講座、アトリエの活用などを行っている」と話す。
4人のパネリストによるトークセッションでは、映像を見ながらこれまでの30年を振り返った。同館が「シュルレアリスム」の作品を主に収集してきたことや、「これからの美術館と宮崎」について各自の経験に基づく活発な意見を交した。
記念特別展の「ひろしま美術館コレクション」では、学芸員によるギャラリートークを実施。ルノワールなど印象派の作品から日本近代洋画まで、見どころや絵のエピソードなどの解説を行った。11月24日まで。当日券は一般=1,300円、小中学生=600円。
ほか、収蔵作品からリクエストで選ばれた上位50点を中心に展示した「皆でつくるマイ・ミュージアム」展を開催中。12月11日まで。入場無料。
開館時間は10時~18時。月曜休館(月曜が祝日の場合、火曜休館)。