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宮崎の老舗「ミカエル堂」が事業承継で復活 「ジャリパン」を守り継ぐ

(右から)ジャリパンを手に持つ店主の大津さんと譲り手の都成さん(写真提供=ライトライト)

(右から)ジャリパンを手に持つ店主の大津さんと譲り手の都成さん(写真提供=ライトライト)

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 宮崎のパン店「ミカエル堂」(宮崎市新別府町雀田)が11月14日、宮崎市中央卸売市場「カンカン通り商店街」にオープンする。経営は「egumiculture」(東京都渋谷区)。

ふわふわのコッペパンに、バタークリームと上白糖を練り込んだ「ジャリパン」(写真提供=ライトライト)

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 同店は1927(昭和2)年の創業以降、約100年にわたり宮崎で親しまれてきたが、2023年3月に休業。事業承継マッチングプラットフォーム「relay」を通じて後継者を募っていた。新店主となった同社社長の大津伸詠さんは学生時代、購買部でミカエル堂のパンを口にした思い出から承継を決意したという。

 看板商品は「ジャリパン」(220円)。ふわふわのコッペパンに、バタークリームと上白糖を練り込んだ「ジャリジャリ」した食感が特徴。ほか、「チョコジャリ」「レーズンジャリ」(以上260円)、「抹茶ジャリ」(240円)も用意する。譲り手の都成五男さんからレシピを継承し、製造方法の技術指導も受けたという。大津さんは「閉業と同時に廃番となった主要材料の代替品探しと試作を重ね、ようやく胸を張って提供できる品質に仕上がった」と話す。

 オープン前日の13日には、承継セレモニーが行われた。大津さんは「宮崎の皆さんそれぞれに思い出と愛があるミカエル堂のパン。これまで親しんできた人たちも、まだ味わったことのない人たちにも口にしてもらえたら」と抱負を述べ、都成さんは「懸命さが見え、看板を守ってくれると確信した」とエールを送った。

 営業時間は10時~15時。水曜・日曜・祝日定休。

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