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綾町で「みやざき岡田心平演劇賞」表彰式 リーディング公演も

(左から)林田古都里さんと「劇団ゼロQ」代表・前田晶子さん。撮影場所の「恋史郎コーヒー」は林田さんが打ち合わせ時に頻繁に利用するという

(左から)林田古都里さんと「劇団ゼロQ」代表・前田晶子さん。撮影場所の「恋史郎コーヒー」は林田さんが打ち合わせ時に頻繁に利用するという

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 「第12回みやざき岡田心平演劇賞」の表彰式が6月30日、「そば処まる」(綾町南俣)で行われる。

劇団ゼロQリーディング公演「まことのこと」と表彰式のチラシ

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 同賞は2011(平成23)年に38歳で急逝した、「劇団ゼロQ」前代表の劇作家・演出家・劇評家である岡田心平さんを顕彰し創設された。同劇団代表の前田晶子さんは「岡田さんは精力的に活動を続け『これから』という時に急逝された。当賞では更なる飛躍が期待される人たちを表彰してきた」と話す。「個人団体部門」と「戯曲部門」があり、毎年6月の岡田さんの命日に近い日に表彰式を行っている。当日は、戯曲部門受賞作品のリーディング公演(夕の部)の終了後、表彰式を行う。

 今回個人団体部門を受賞したのは、演劇をはじめとする舞台芸術分野で企画・制作を担当する林田古都里さん。林田さんは、昨年3月まで7年間「宮崎県立芸術劇場」(宮崎市)に勤務。現在はフリーランスの舞台制作者として、宮崎を拠点に全国で活躍している。

 前田さんは「昨年度の1年間県内外で活躍し、自分の道を開拓し次なるステップに踏み出している林田さんを称えたい、今後の活躍を応援したいという思いも込め表彰を決めた」と話す。「世の中に制作という仕事があること、とても重要な役割を担っていることを知ってもらい、文化芸術のクオリティが上がるきっかけになれば」とも。

 林田さんは「制作の仕事は人目に触れず仕事が可視化されないことも多いが、今回岡田心平演劇賞という形で評価していただけたのは本当にありがたい」と話す。「舞台作品を作る時は大勢の人が関わるためスケジュール調整や協力依頼などに苦労することもあるが、作品が生まれる瞬間や創作過程に立ち会える時は、苦労を超える面白さを感じる。今後は県外と県内のパイプ役にもなりながら、より県内の仕事に積極的に取り組んでいきたい」とも。

 公演は昼の部=13時~、夕の部=18時~。両公演とも、開演前に食事時間を設ける。料金は一般=2,000円、U18割=1,500円、綾割(綾町の方、夕の部限定)=1,500円。食事付き。問い合わせは劇団ゼロQ(TEL 090-9481-0909)まで。

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