都城市内各地や隣接する三股町に残る「河童(かっぱ)」の伝説で地域貢献活動や商品開発を行う「ガグレ」(都城市吉尾町)が現在、ハーブ塩「かっぱの塩」を販売している。
社名である「ガグレ」は、都城地方の方言で河童の意味。同社は「河童の保護と河童の住みやすい街づくり 河童を通じた地域貢献活動」を組織理念に掲げ、「kappa82」というグループ名で昨年8月に活動を始め、今年2月に会社組織にした。
「かっぱの塩」はバリエーション豊かなフレーバーを用意し、定番の「バジル」「イタリアンパセリ」「ディル」「ローズマリー」「ミント」が各540円。今までにサクラや炭、茶などの季節商品も発売してきた。商品はガラスの瓶入りで、メタリックでカラフルな色のふたを採用する。商品作りは同社の「食品加工部」が担当。次々と新味を開発し、5月現在8種類を販売している。塩はいろいろなものを試し、「道の駅北浦」の「月の塩」を採用した。塩と合わせるハーブは花店のメンバーなどで構成する「製造管理部」が、温室と畑で作る。
同社のメンバーは、全員が普段はほかの仕事をしながらおのおのの特技を生かし、各部に分かれて活動している。毎月第3火曜の朝には、河川敷の清掃ボランティアを行う「ぼんちクリーン」を実施。現在参加者を募集している。活動は「kappa82」のインスタグラムとラインで発信している。
ほかにも、河童のイラストのTシャツやステッカーなどのグッズの販売や、音楽活動なども行う同社。今後はさまざまな企業とのコラボレーションを考えており、今年5月には「ケンコー食品工業」と「河童印のかっぽん酢」(ゆず・レモン・へべす、各702円)を発売した。「ゆるキャラ部」の坂元友樹部長は「清掃活動に参加してもらうことで人の輪を広げたい」と話す。東一穂社長は「個性あふれる人たちが協力し合う面白い活動になっていると思う。市外にも活動を広げていきたい」と話す。
「かっぱの塩」と「河童印のかっぽん酢」の販売は、美容室の「ADORE(アドア)」と「owl(オウル)」、「フローラ ティアフルアイ」「オファリビング」「ゾンネ」「カフェオリエンテ」「イタリア料理坂元食堂」で行う。