宮崎市に4月2日、発達障害のある未就学児の支援を行う施設「子ども発達支援の家つなぐ」(宮崎市月見ヶ丘6、TEL 0985-74-6852 )が開所した。
同施設は児童福祉法に基づく事業所で、保育士や指導員、児童発達支援管理責任者を配置。発達に特性やばらつきがある未就学児の日中の支援を行い、保護者が安心して仕事ができる環境を整える。通所対象は医師により発達障害と診断され、受給者証が交付された未就学児で、年間所得がおおむね890万円以下の世帯の場合、負担額上限は4,600円となっている。同施設長の岡田啓一郎さんは、「3歳児健診で発達の特性が顕著になるが、診断を受けても『まさか我が子が』と思う親は少なくない。発達特性に臆せず、我が子のために行動できる親になってもらいたい」と話す。
同施設は岡田さんの奥さんが生まれ育った民家を改装し開所。岡田さんは「施設を作るために周辺の民家に挨拶回りに行った際、『すっかり子どもの声がしなくなり高齢化が進むこの土地が、子どもの声でまたにぎやかになる』と応援の声をいただいた。街ぐるみで子どもが生活しやすい環境をつくってあげたい。また、子どもの長い人生に寄り添う保護者も一緒に支援していけたら」と意気込む。
開所時間は平日=8時~17時。