訪日外国人向けの宮崎のウェブメディア「En-縁- Miyazaki」が2月1日、オープンした。
昨年開催された「宮崎インバウンド隊」主催の交流イベントで独自の視点から宮崎の良さをプレゼンテーションするシモーンさん
県北、県央、県西部、県南のイベント・スポット情報などを、宮崎を訪れる外国人観光客向けに紹介する同メディア。運営はインバウンド事業を展開する「訪(おとな)う」(宮崎市橘通東4)が手掛ける。同社社長の日高葵さんはこれまで、宮崎を訪れた外国人に取材し、旅行者の視点からの宮崎の魅力や課題を探る「宮崎インバウンド隊」の活動を続けてきた。日高さんは「取材を通し、地元の人が当たり前だと思っている文化や景色が、外国人旅行者にとって宝物のように見えているのだと気づいた。そうした魅力を彼・彼女たちの視点で発信できる場が必要だと思った」と話す。
コンテンツはアクティビティー、文化、イベント、食、観光、Q&Aの6つのカテゴリーに分かれ、全て英語で展開。記事は宮崎に在住歴のある外国人が中心となって執筆する。ライターの一人であるシモーンさん(28)は、昨年まで高鍋町でALTとして勤務していた南アフリカ人で、現在は米国在住。宮崎滞在時に足を運んだ県内の観光地や文化を、自身の視点でつづっている。
日高さんは「このメディアの強みは、宮崎を訪れた人たちが見たものを、宮崎を訪れた人の言葉で発信できるところにある。ゆくゆくはそうした訪日外国人ならではの視点をわれわれ日本人にもシェアできる機会をつくりたい」と話す。