「壁画アートプロジェクト」が10月29日、宿泊施設「山すそ雫の宿『稲穂~inaho~』」(高原町蒲牟田)で開催された。
宮崎県立小林高校の探究科学コース、高原町立狭野小学校、奥霧島地域商社「ツナガルたかはる」の3者が共催した。同高の「地域研究」の一環で開催したもので、同高と同社はこれまでにも、共に商店街イベントなどを行ってきた。
本年度で閉校になる同小。探究科学コース1年生・増田夏帆さんの「狭野小の児童と協力し、思い出に残るプロジェクトを行いたい」という思いがきっかけとなった。「山すそ雫の宿『稲穂~inaho~』」の外壁に「高原町の魅力」を子どもたちに描いてもらうことで、同町への愛着を育むほか、宿泊客へ魅力を発信することを目的としている。
当日は、同高1年生6人、同小5・6年の児童6人が、幅約8メートル、高さ約1メートルの外壁に、狭野神社の鳥居や同町の町鳥である「仏法僧」、町花である「ミヤマキリシマ」、温泉マークなど、これまでの打ち合わせの中で挙がった「高原町」を象徴する絵を描いた。
 増田さんは「この宿泊施設に泊まる人が少しでも増えればという思いで、高原町をアピールできるものを描いた」と話す。「小学生たちにとって良い思い出になればうれしい。学校はなくなるが、壁画に学校名を記載したので、思い出と共に残っていけば」とも。