宮崎市の繁華街・ニシタチエリアを中心に営業している飲食店10店舗と焼酎蔵12蔵が11月1日、「はしご酒」をテーマにしたイベント「ひなたあたらよ」を開催する。
2018(平成30)年から毎年開催している同イベント。今回は、12の焼酎蔵が、参加飲食店の中から1店舗を指名して協業する。持続的にイベントを開催することを目的に、今回から事務局を立ち上げ、ウェブサイトも制作した。
イベントの立ち上げについて、「美酒&肴(さかな)和季(わき)」(中央通)店主で、事務局員の市川和希さんは「10月1日は日本酒の日。そしてその日は『日本酒ゴーアラウンド』という全国規模のイベントが開催される。そのイベントに対する敬意に加え、11月1日が本格焼酎の日なので、宮崎でもその日を祝うイベントをしようというのがきっかけ。イベントのテーマ『はしご酒』も、日本酒ゴーアラウンドに倣っている」と話す。
ウェブサイトのデザインを担当した「ニシタチソーダワリラボ」代表の大下真史さんは「日本酒ゴーアラウンドに敬意を払いつつ、イベントを自分たちのものへとリニューアルしていく意図がある」と話す。イベントロゴは、「ひなたあたらよ」の文字に芋や麦、米のイラストをあしらい、中央のグラデーションは紫優(ムラサキマサリ)から黄金千貫(コガネセンガン)までの芋の色味を表現。背景のグラフィックでは、県内のさまざまな酒蔵が、多様な芋の品種を使った焼酎を作っていることを表現している。
市川さんは「どんな人がこれらの焼酎を作っているんだろう、と考える楽しみがある。焼酎をあまり飲まない人も気軽に参加してほしい」と話す。「ニシタチの街中に12もの蔵の人たちが集まったり、居酒屋で蔵元の人たちと話しながらその蔵の酒を飲んだりできるのは、宮崎の中でもこのイベントが唯一なのでは」と大下さん。
開催時間は各店舗によって異なる。当日は、各店舗で最初の1杯を「ウエルカム焼酎」として、協業している蔵の焼酎1杯を無料で提供。フードメニューは店舗と蔵が話し合いを重ねて決めたつまみを用意(ワンオーダー制)。イベントでは、事前に購入する缶バッジ(500円)が参加証明となる。当日購入も可能だが限りがある。