
高鍋町出身のラッパー・GADORO(ガドロ)さんの2作目となる壁画が9月21日、しんきん通り(高鍋町北高鍋)に完成した。
GADOROさんを「現代の吟遊詩人」「奇跡のラッパー」と応援する同町の黒木敏之町長
GADOROさんは、即興ラップの技術を競う大会「KING OF KINGS(キング・オブ・キングス)」で史上初の2連覇を達成。今年3月には長年の夢だった日本武道館での単独公演を成功させた。同町の「ふるさと応援大使」でもあり、楽曲には宮崎や同町への思いがちりばめられている。
壁画制作プロジェクトの発起人の一人である古川浩二さんは「アルバム『TAKANABE』のリリースを機に、地元でも応援しようと壁画を描く企画を立ち上げた。2作目は、来年4月に予定されている横浜アリーナでの単独公演『一家団欒(だんらん)』のメインビジュアルを元に企画した」と話す。
壁画を制作したのは、GADOROさんのアート活動やアルバムアートワークを手がけるアーティスト・NOVOL(ノヴォル)さん。約10日間の制作期間で、力強く色彩豊かな壁画を完成させた。
同町の黒木敏之町長は「GADOROさんのファンのフォトスポットになっており、全国から観光客が来ている。壁画を見た後に、GADOROさんゆかりの店を巡る人もいるなど、町の新しい観光資源になっている」と話す。
古川さんはデザイナーとしても活動。同町のマスコット「大使くん」にGADOROさんのステージ衣装を着せたグッズなども制作。「壁画の前で待ち合わせをする人もいるなど、町のシンボルになりつつある。これからも町を挙げて応援していきたい」と話す。