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「都城島津邸」の石蔵に日本茶専門店「日向時間」 お菓子や雑貨も

「お茶時間を楽しんでほしい」と話す坂元寛之さん

「お茶時間を楽しんでほしい」と話す坂元寛之さん

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 「都城島津邸」(都城市早鈴町)内にある石蔵に日本茶専門店「日向時間」(TEL 070-8462-5269)がオープンし、9月29日で1カ月がたつ。経営は「日向時間」。

「冷やしぜんざい」(950円~)(写真提供=「日向時間」)

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 「都城島津家日誌」によると、1930(昭和5)年に米倉庫として造られた石蔵。都城市は昨年度、同石蔵を運営する業者を公募していた。

 同社は、都城茶をはじめとするお茶やお菓子、茶器、雑貨などを販売するショップとカフェを運営しており、今回の店舗は2店舗目となる。「島津藩と都城茶には深いつながりがある」と社長の坂元寛之さん。都城島津藩の藩医だった池田貞記翁は、当時天下一の茶処であった宇治と都城盆地が地形、地味、風土が酷似していることに注目。宇治で製茶技術を習得した後に、都城に茶の栽培を広めたといわれている。坂元さんは「都城島津家ゆかりの場所で、日本茶の魅力を広められるのはとてもうれしい」と話す。

 同店では季節に合わせたお茶を500円から提供。季節の和菓子やぜんざいのセットなども用意する。お茶は8種類から選べ、最初の1杯はスタッフがサーブし、2杯目以降はポットから自分でつぐ。「急須でいれるお茶の味わいや所作など、日本茶ならではの豊かな時間を楽しんでほしい」と坂元さん。3日前までの予約で「島津弁当と都城茶のセット(季節のお菓子付)」(2,750円~)も提供する(6人以上)。店内ではお茶や茶器、雑貨などの展示販売も行う。

 オープンから1カ月、地元客をはじめインバウンドの観光客も多く来店しているという。「体験も交えながら日本茶に触れられると、喜んでもらえている。今後はさまざまな企画を考え、お茶を通して癒やしやゆとりの時間を提供していきたい」と意気込む。

 営業時間は10時~16時。月曜定休(祝日の場合は翌日定休)。

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