
「辛麺屋かぐら」(新富町富田南4、TEL 080-4165-5839)がオープンして、9月1日で1カ月がたった。
同店は、2024年7月から2025年5月まで、新富町と同町商工会が開業を目指す人にチャレンジの場として施設空間を貸し出す「チャレンジショップ」に出店し、開業の準備を進めてきた。
店主の岩切孝平さんは東京でアパレル業界に従事した後、家族でUターン。実家の辛麺屋で修業を積む中で独立の夢を持つようになり、「子育てしやすい環境が整っている」同町での出店を決めた。
提供する辛麺は実家の味を継承しつつ、さまざまな店で食べ歩きを重ね、現在の味を確立。「鶏ガラベースのスープに、甲殻類でだしを取り、辛みの中にうまみを感じる味わいに仕上げた。ニンニクの皮を一つ一つ手作業でむき、炒めているので香ばしさとニンニクの香りが特徴」と孝平さん。
看板メニューは「辛麺(中辛)」(900円)。辛さは5段階から選択でき、辛いものが苦手な人や子ども向けの「ゼロ辛」から、辛いものが好きな人のための「大辛」「特辛」まで幅広く用意する。麺はコンニャク麺、中華麺、うどん、ご飯から選べる。麺の選択肢にご飯を加えたのは、妻・聖彩さんのアイデア。「締めにご飯を入れる人が多いと思うが、私は最初からご飯を入れて食べるのが好きなので選択肢に入れた」と聖彩さん。
ほか、トマトの酸味と生クリームのコクが合わさったトマトクリームラーメン「てげとま」(1,000円)、辛麺のスープにユズを合わせた「柚子(ユズ)胡椒(こしょう)」(900円)の3種類がある。「なんこつ」(650円)、「水ギョーザ」(600円)、「唐揚げ」(500円)などの一品料理もそろえる。平日限定で提供している「肉汁ギョーザ」(550円)が人気だという。
子ども連れのファミリー層が多いのも同店の特徴。「子どもも一緒に利用しやすいよう、座敷を用意している」と孝平さん。「一杯一杯を丁寧に、手を抜くことなく満足いただけるメニューを作っているので、ぜひ食べに来てほしい」とも。