演劇表現ユニット「ユニットろむ」の第1回公演「とうに迷う」が5月18日・19日、三股町立文化会館(三股町樺山、TEL 0986-51-3462)で開催される。
同作の世界観を表現している公演のチラシ1(写真提供=ユニットろむ)
同公演は、三股町立文化会館自主事業の「みまた演劇フェスティバル『まちドラ!』」の関連企画「プレドラ!」の公演として行う。
同団体は2018(平成30)年6月6日、主宰の進藤アヤノさんが旗揚げ。「県内各地で演劇活動に個人で参加していく中で、興味関心や問題意識を持った事柄について実験していく場をつくりたいと思った」と進藤さん。これまで、宮崎市を拠点に県内外で数多くの演劇活動に参加してきたが、コロナ禍の影響などでなかなか公演を行う機会を持てずにいた。1年ほど前から同作の準備を進めてきた。
同作は、会社員の優陽がある日、「塔」の中と思われる見知らぬ部屋へと迷い込み、塔で過ごす住人たちと会話を交わしながらストーリーを展開していく。
同作は、進藤さんが経験豊富な俳優たちに声をかけ、みんなでディスカッションを繰り返しながら、進藤さんが当て書きし、作品を構築していった。進藤さんは「俳優一人一人に合うものというより、それぞれからインスピレーションを受け、キャラクターやストーリーを描いていく感覚で書いた」と振り返る。ディスカッションのテーマの一つに置いたのは「迷う」こと。初めは「何に迷っているか」など具体的なものはなかったが、ディスカッションを通して進藤さん自身も探す作業を行った。
出演者の工藤菜央子さんは「旗揚げ公演の主演になれて、とても光栄。座組みんなで何度も話し合いを重ねた大事な作品」と話す。「キーワードは『傷』。傷を持ってる人、傷付けてしまった人、自分には傷なんかないと思っている人、そんな人たちに見てほしい」とも。
今後は、公演も含め「ユニットろむ」としての活動を継続していくことを目標にしているという。
開演は、18日=19時、19日=11時、15時。料金は、一般=2,500円(当日3,000円)、U25割=1,500円(同2,000円)。未就学児は入場不可。