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宮崎の「美トマトヴィーガンバター」、「料理王国100選」優秀賞受賞

受賞した「美トマトヴィーガンバター」。スープ類やパスタソースのベースに加えるといった使い方も

受賞した「美トマトヴィーガンバター」。スープ類やパスタソースのベースに加えるといった使い方も

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 くす美トマト農園(宮崎市郡司分甲)のトマト加工品「美トマトヴィーガンバター」が1月6日、2024年の「料理王国100選」で優秀賞を受賞した。

「美トマトヴィーガンバター」は、美トマト「レッド」100%のピューレから作られる

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 「料理王国100選」は、創刊30年の飲食業界の業界誌「料理王国」が2010(平成22)年から毎年開催している食品の品評会。国内外から集まった食のアイテム1000品以上の中から毎回100個のアイテムが選ばれ、その中でも特に優秀な10品に優秀賞を贈る。品評員はバイヤーのほか、日本料理店「六雁」(東京都中央区)総料理長の秋山能久さん、「銀座レカン」(東京都中央区)の総料理長を長年務めた高良康之さんなどで構成する。料理王国のウェブサイトと同日発売の「料理王国 2024年2月号」の誌面で発表した。

 受賞した「美トマトヴィーガンバター」は、同園の取引先である清武のイタリアンレストランのシェフが、同園のミニトマトを素材にトマトバターを作っていたことがきっかけ。シェフからアドバイスを受け、試行錯誤を繰り返して開発したという。バターは大豆バターを使い、「加工品として保存するにはPHが高い」ため、同園の加工品「ドライ美トマト」を細かくして混ぜている。

 園主の久須美剣さんは10年前、東京から宮崎に移住。初心者から農業を始めた。「質で差別化しやすい」との考えや、限られた畑の面積での採算性からミニトマトの栽培を選択。「加工品は、規格外のものを活用していると考える人も多いと思うが、当園は全てA品で作っている」と話す。

 久須美さんは「トマトは昆布やシイタケと同じぐらいうま味成分が強く、イタリアでは調味料の素材として使われることが多い。トマトバターという存在自体日本では珍しいが、マヨネーズやケチャップのように当たり前に使われるものになれば」と話す。「パンやクラッカー、野菜スティック、白身魚などと相性抜群。使う人によっていろいろな生かし方を発見してもらえるとうれしい」とも。

 価格は3,380円。「みやざき物産館KONNE」(宮崎市宮田町)、同園のオンラインショップで扱う。

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