三股町の劇団「劇団こふく劇場」が、門川町総合文化会館(門川町南町6)で上演される9月9日・10日の公演を皮切りに全国ツアーを行う。
劇団こふく劇場「ロマンス」全国ツアーのチラシ1(写真提供=劇団こふく劇場)
1990(平成2)年4月、主宰の永山智行さんを中心に都城市で結成。1996(平成8)年以降、活動の範囲を全国へと広げてきた。1999(平成11)年からは門川町、三股町の文化会館のフランチャイズカンパニーとしての活動を始め、ワークショップ、町民参加作品の創作など、教育・普及活動の一翼を担ってきた。今回のツアーは北海道から沖縄まで、約半年かけ全国9カ所の劇場で上演する。
上演作品は永山さんが作・演出を手がけ、2021年に三股町をはじめとする4カ所で初演した「ロマンス」。同作は「もういちど、生きていることに恋をするためのささやかな物語」をコピーとし、九州のとある町に暮らす男の人生最後の1年で起きた不思議な出来事を描いている。
永山さんは「当劇団は宮崎で生まれた作品を大切にしている。今回、宮崎の作品を全国へ届けられるため、とてもうれしい」と話す。「演劇は演出家一人では作れないため、俳優たちが体の訓練法や演技について研鑽(けんさん)を積み、精力的に作品作りに関わってくれていることに心から感謝している」とも。
出演者の有村香澄さんは「私自身初めて行く土地がたくさんあり、とてもワクワクしている。当作はほとんど都城の言葉で進んでいくが、訪れる土地やその土地の人たちにも、どこか心地よい響きを感じていただければ」と話す。
出演者の濵沙杲宏(たかひろ)さんは「私が10年以上通い続け、演出家として成長させてもらった門川町でも公演できることがとてもうれしい」と話す。
9日=19時開演、10日=14時開演。チケット(全席自由)は、一般=前売り2,500円・当日3,000円、25歳以下=前売り・当日共1,500円。未就学児入場不可。門川公演と三股公演の両公演の観劇者には記念品を進呈する。
※2023/09/01、本文を一部修正いたしました。