宮崎大学で「米国オンライン集中プログラム」の開校式が12月14日に行われた。
(右から)プロジェクトマネージャーの河野さんと、2次審査を担当した在福岡米国領事館の犬塚千絵さん
同プログラムでは、米国務省からの助成を受け宮崎大学の協力校であるインディアナ州立大学ペンシルベニア(IPU)が行う、8週間のオンライン集中プログラムを2月中旬から学生に無料で提供する。
開校式には、宮崎大学の関係者や学生、オンラインで米国の大学や国務省職員が参加した。宮崎大学の鮫島浩学長は「本プログラムを皮切りに英語を学ぶだけでなく、かけがえのない友人をつくり将来的に留学や仕事で実際にアメリカへ行ってほしいと考えている」と話した。
プログラムには大学1年生から博士課程までの各学部、大学院の学生23人から応募があり英文での書類選考による1次審査、英語の面接での2次審査を経て10人の学生が選ばれた。プログラムに参加する大学院工学研究科1年の今田紫生良さんは「大学3年生の米国留学時に新型コロナウイルスの影響で予定よりも早く帰国することになり、留学先の先生や友人に十分な別れも告げられずやり残したこともあったので応募を決意した。オンライン授業は夜間なので、研究や就職活動と並行しながら学ぶことができる。プログラムでは単なる英語力だけではなく、プレゼンやディベートの際に必要な表現力も学んでいきたい。将来は海外で人工衛星などの宇宙航空業界の仕事に携わりたい」と意気込んだ。
プロジェクトリーダーで国際連携センター助教の河野久さんは「学生から提出された1次審査の英文による志望動機書は非常にレベルが高く、やる気が伝わってきた。本プログラムでは米国大学のチューターとペアを組み少人数制の英語指導を行う。アカデミック英語の習得に加え、一般英語、米国の大学生活や文化一般に対する理解を深めることもできる。このプログラムで力を蓄えてもらって、留学できるようになったら海外に飛び立ってほしい」と話す。