予約販売制のりんごあめ専門店「Rapple(ラップル)」が、オープンして3カ月がたった。
昨年11月1日にオープンした同店。店主の小牟田将吾さんは「店名の由来は、りんごあめの店だということを分かりやすく伝えたかった。受取場所として協力してくれているカフェ『Rabbit Stand(ラビットスタンド)』の頭文字『R』も組み合わせたかった」と話す。
小牟田さんが青森県の「鹿内農園」の鹿内憲一さんと出会ったことが、オープンのきっかけ。小牟田さんは「鹿内さんはリンゴに対する愛がとても強い方で、『とにかく一度食べてほしい』と送ってくれたリンゴを食べた時、その甘さと食感に衝撃を受けた。ジュースやジャムではなく、このリンゴの食感を生かしたまま商品化したいと思った」と話す。
現在は、鹿内農園の「葉取らずふじ」という品種のりんごあめを提供している。小牟田さんは「普通は、リンゴの表面をむらなく赤くするために葉摘みと呼ばれる作業を行っている。しかし、この品種は名前の通り葉摘みを行わないので、赤みは薄くなってしまうが葉が作り出す栄養分をたっぷりと蓄えていて甘みが強い」と説明する。
メニューは「プレーン」「シナモン」「ミルクバター」「抹茶」「ココナッツ」「黒胡麻(ごま)」(以上590円~)の6種類。黒胡麻は季節限定の商品で、小牟田さんお薦めの新商品という。現在週2回の予約販売制だが、土曜・日曜限定で予約なしでも購入できる街頭販売も行っている。
小牟田さんは「コロナ禍の中で、せわしない世の中だからこそ、日常の中でちょっとしたぜいたくを味わってほしい。りんごあめを買って、家族みんなで食べるようなゆとりある時間を提供したい」と話す。
予約はホームページで受け付ける。商品の受取場所は「Rabbit Stand」(宮崎市橘通東4)。街頭販売はプレーン味のみ提供する。