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宮崎・青島に南イタリア料理「チッタ・ナターレ」 「パッパカルボーネ」三角シェフの弟子が独立

店の前は広い駐車場となっている

店の前は広い駐車場となっている

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 青島神社参道脇の「青島モノラルリゾート」内に3月2日、南イタリア料理店「チッタ・ナターレ」(宮崎市青島2、TEL 0985-71-1755)がオープンした。

カウンター席からは厨房がよく見える

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 清武町生まれの店主・本田裕樹さんは、宮崎市内の高校を卒業後、自衛隊や電気工事士、介護用品の会社勤務を経て、オーストラリアにワーキングホリデービザで滞在していた。オーストラリア時代にアルバイトで関わった飲食業の経験から、料理人の道を歩むことを決意。宮崎に戻ってからは一ツ葉の喫茶店に勤めた後、ニシタチエリアのイタリアン「パッパカルボーネ」の三角シェフの下で4年間の経験を積んだ。

 三角シェフは、南イタリアのサレルノにある同名の料理店「パッパカルボーネ」での副料理長時代にミシュラン1つ星を獲得した料理人。その三角シェフと弟子一人師匠一人の関係で腕を磨いたことが本田さんの料理人としての礎となっている。加えてオーストラリアでのエスニック料理やビーガン系の店での経験からも影響を受けているという。

 出店場所として宮崎の繁華街ではなく、あえて青島を選んだ理由として「お客さまとのんびりやり取りをしながら料理を出せる雰囲気が好きだった」と本田さんは話す。修業を積んだ「パッパカルボーネ」はナポリの郷土料理をベースにしており、海沿いの漁港町でもある青島とは相性がいいだろうと判断したとも。本田さんは「白身魚のラグーソースなど、南イタリア料理は普通のお店では活用できずに捨ててしまうような魚の部位や種類もうまく使うことができ、無駄が出ない」と話す。

 店名の「チッタ・ナターレ」はイタリア語で「故郷」の意。本田さんは「ソウルフード的なマンマの味わいを大事にしたいという思いでこの名前を付けた。懐かしさや愛情を感じてもらうことでおいしさ以上の何かを受け取ってもらいたい。それが人が料理を作る意味だと思っている」と話す。

 席数は、カウンター4席、テーブル席が20席のほか、テラス席が10席。昼はランチセットだけでなくアラカルトも提供し「青島の空気感に合わせて、昼からゆったりとお酒を飲むことができる店にしたい」と本田さん。夜は前々日までの予約制で「おまかせコース」(4,000円~)をメインに、営業している日はアラカルトも用意する。

 営業時間は11時30分~15時、18時~21時。月曜定休。

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