サッカーJ3リーグの「テゲバジャーロ宮崎」が12月14日、「明治安田J2昇格プレーオフ2025」決勝で勝利しJ2昇格を果たした。
勝利を信じ、祈るような思いで声援を送り続けるパブリックビューイング会場
決勝の相手はFC大阪。「Axisバードスタジアム」(鳥取県鳥取市)で行われた。県内では新富町、宮崎市、綾町の3カ所でパブリックビューイングを開催。このうち宮崎市は宮崎公立大学などでパブリックビューイングを実施した。
宮崎公立大学の会場には約350人のサポーターが集まり、熱い声援を送った。試合は序盤から緊張感の高い展開になったが、前半29分、井上怜選手のクロスに対する相手のクリアミスで先制。サポーターは総立ちとなり、隣の人たちとハイタッチを交わしてゴールを喜んだ。その後も応援歌や選手の名前をコールしながら、「祈るような思いで」声援を送り続けた。試合は4-0と完勝。勝利が決まると、会場には「おめでとう」のコールが響いた。
パブリックビューイング会場で清山知憲宮崎市長は「J2の舞台を、皆さんで応援していこう」とあいさつ。試合後半には河野俊嗣知事も駆け付け、試合終了後には全員で万歳三唱を行い、昇格を祝った。
クラブハウスでの週2回の夕食提供や、ホーム戦での試合食などを通して選手の食事面をサポートしているベルエポックの宮田猛敏社長も会場から声援を送った。宮田社長は「スタミナを考え、昨日はウナギや牛肉料理を準備し選手たちを送り出した。ぜひ勝ってほしい」と祈るように試合を見守っていた。昇格が決まると「選手たちは本当によく頑張った」と奮闘をねぎらった。
テゲバジャーロ宮崎の石原実会長は「皆さまの支援・声援を受け、このようにJ2に昇格することができ、大変うれしい。選手たちがこの難しい条件の試合を突破する姿を、一番近くで見て、非常に感動・感激した。(選手達が)宮崎に帰ったら、皆さまと喜びを分かち合いたい」とコメントする。
テゲバジャーロ宮崎は来年8月に開幕する2026-2027シーズンからJ2の舞台で戦う。