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宮崎「宮崎国際音楽祭」 新・音楽監督にバイオリニストの三浦文彰さん迎える

企画広報課の樋口さんとイベントポスター

企画広報課の樋口さんとイベントポスター

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 「第30回宮崎国際音楽祭」が4月20日~5月18日、メディキット県民文化センター(宮崎市船塚3)をメイン会場に開催される。

イベントポスター。デザイン画は綾町在住のアーティスト・すうひゃん。さんの書き下ろし作品でタイトルは「祝福」。会場では、すうひゃん。さんがデザインしたグッズの販売も行う(写真提供=宮崎県立芸術劇場)

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 1996(平成8)年、宮崎県立芸術劇場初代館長の青木賢児さんと徳永二男さんがタッグを組み、バイオリニストのアイザック・スターンさんを招き、「室内楽」をメインにした「宮崎国際室内楽音楽祭」として始まった同イベント。

 立ち上げから29年間にわたり音楽祭を率いていた徳永二男前音楽監督に代わり、今年からバイオリニストの三浦文彰さんを新たな音楽監督として迎える。三浦さんは、「世界最難関」と言われる「ハノーファー国際バイオリン・コンクール」を史上最年少で制し、ビルトゥオーゾとして世界的に活躍している。

 期間中は、国内外の演奏者を招き11の演奏会を行うほか、「教育プログラム」、「ふれあいプログラム」、「関連コンサート」も実施。アイザック・スターンさんの「アジアを代表するような音楽祭に」という言葉に立ち返り、今回は韓国から多くの演奏者を招くほか、ビバルディの楽曲「四季」の生演奏のテンポの変化に合わせ、AI技術を活用した「映像同期上映システム」により、アニメーションを映し出す試みも行う。

 同音楽祭の伝統を継承すべく、「室内楽」のプログラムも大事にしているという三浦さん。演奏者同士のアイコンタクトのタイミングや意味、お気に入りのフレーズ紹介などを解説した上で、実際の演奏を聴くことができる「三浦文彰が解き明かす『室内楽の秘密』」と題したコンサートも行う。

 音楽祭事務局担当の花田昌明さんは「音楽監督が半世紀近く若返る形となり、オーケストラ自体も若い世代が増えた。新たな組み合わせがどのような音を出すのか楽しみ」と話す。「節目の第30回を見据え準備に数年の時間を要したが、今後も音楽祭を継続・発展させていくために必要な世代交代ができたのではないかと思う」とも。

 企画広報課の樋口佳那さんは「0歳からクラシックに触れることができる音楽祭なので、幼い子どもから働く若い世代、シニア世代までそろって来ていただきたい」と話す。

 一般発売は3月1日10時~。購入は、メディキット県民文化センターチケットセンター(TEL 0985-28-7766)、劇場ホームページから。

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