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宮崎県立美術館で「アート思考」を培うイベント 「テオ・ヤンセン展」も

(左から)イベントポスターを持つ秋田香奈恵さん、濱砂砂裕子さん(写真提供=宮崎県立美術館)

(左から)イベントポスターを持つ秋田香奈恵さん、濱砂砂裕子さん(写真提供=宮崎県立美術館)

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 イベント「末永幸歩アートトーク 見方が広がるアート鑑賞」が9月14日、宮崎県立美術館(宮崎市船塚3)で開催される。

イベントチラシ。申し込み用QRコードも記載している

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 美術館の所蔵品を県内各地に巡回させ展覧会を行ったり、美術の専門家を同美術館に招いてイベントを行ったりする「旅する美術館・旅してアート」事業の一環として開催する同イベント。

 今回講師を務めるのは、美術教育者で東京学芸大学個人研究員の末永幸歩さん。自分目線で自由に発想する「アート思考」のプロセスを解説した書籍「『自分だけの答え』が見つかる 13歳からのアート思考」(ダイヤモンド社)の著者でもあり、同イベントでは参加者の「アート思考」を培っていく。昨年好評だったことを受け、今年の開催が決まった。

 当日は1時間一枚の作品だけを鑑賞。さまざまな捉え方や観点から作品を見る中で、自分なりの答えを見つけ出していく。「鑑賞中は『もし作品から音が聞こえるとしたらどんな音だと思うか』『自分が作品の中の登場人物に擬態したらどうなるか』など、末永さんがいろいろな視点から参加者に問いかける。それが新たな視点が生まれたり、作品に対する見方が変わったりするヒントになっていく」と学芸課の古賀昌美さん。作品の鑑賞後は、各参加者がオリジナルの作品タイトルやキャプションを作成する。

 古賀さんは「昔よりも選択肢が増えある意味正解のない現代社会や、そんな今を生きるビジネスパーソンにおいて、アート思考の考え方は合っていると思う。個人が持つ考え方や見方の大切さを体感できる機会にもなるはず」と話す。

 同じく学芸課の濱砂砂裕子さんは、「アートはハードルが高いと思われることが多いが、むしろこれまでアートに触れたことがない人や、美術館を訪れたことがない人にも来てほしい」と呼びかける。

 同美術館では現在、オランダの造形作家であるテオ・ヤンセンの作品を展示した「テオ・ヤンセン展」、クイズや塗り絵なども用意する「たのしむ美術館」も開催している。

 イベントの開催時間は13時30分~15時30分。先着30人。誰でも参加可能。参加無料。

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