見る・遊ぶ

宮崎でレトロ風「伝承シール」イベント 各地の言い伝えや風習を擬人化

(左から)「伝承シール」の制作を担当する松崎亮さん、那須大悟さん

(左から)「伝承シール」の制作を担当する松崎亮さん、那須大悟さん

  • 54

  •  

 イベント「第1回日本伝承シール集会」が7月1日、カフェ&コワーキングスペース「若草HUTTE&co-ba Miyazaki」(宮崎市橘通東3、TEL 0985-41-5359)で開催される。

過去販売された「三股町伝承シール」は、町に伝わる言い伝えや実在する人物、建物がモチーフになっている

[広告]

 地域の言い伝えや風習などを擬人化した「伝承シール」は、三股町社会福祉協議会が考案した。同協議会コミュニティデザインラボの松崎亮さんは「町の歴史、文化、人、建造物などを、子どもたちをはじめ多くの人に伝承していきたいと考える一方、その方法に悩んでいた。幼い頃シールを収集するのが楽しかったことや、擬人化されたキャラクターのシールをよく集めていたことを思い出し、制作に至った」と話す。

 シールはレトロなタッチのイラストが特徴で、ブラインド方式で販売。売り上げは地域活動への寄付などに充てる。2018(平成30)年に販売した第1弾「三股町伝承シール」は、町内福祉サービス「みまたん宅配どうぞ便」への寄付を目的に制作した。「町への還元につながる取り組みとなった。全国のシールコレクターやSNSでも話題になり、手応えを感じた」と松崎さんは振り返る。その後、新富町でも同様の取り組みが始まり、今年新たに美郷町も加わる。美郷町役場町民生活課の那須大悟さんは「とても面白い取り組みだと感じ、美郷町でも始めようという話になった。クリエーティブの力で地域に貢献できるのがうれしい」と話す。

 同イベントは「美郷町伝承シール 第1弾」と「三股町伝承シール 第2弾」の発表を機に開催。これらの2シリーズに「新富町伝承シール 第1弾」を加えた「伝承シール即売(寄付)会」や、歴代シールのキャラクターについて解説する「伝承シールキャラクター伝承会」、伝承シールに取り組みたい自治体向けの「伝承シールスタートアップ相談」を行う。

 松崎さんは「有名な観光資源や言い伝えだけではなく、地元の高齢者の方しか知らないようなことが幅広い世代に伝わるようなツールになれば。シールをきっかけでつながった人たちと、今後さらに面白いことに取り組んでいけたら」と話す。

 開催時間は19時~21時。オンラインでの参加も可能。料金は1ドリンク2シール付きで2,000円。シールの追加購入も可能。申し込みはフェイスブックに記載するフォームで受け付ける。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース