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宮崎にパティスリー「HAYEMAY」 フランス帰りの夫婦が営む

店主の酒井さんとアレックスさん

店主の酒井さんとアレックスさん

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 「patisserie HAYE MAY(パティスリーヘイマイ)」(宮崎市矢の先町、TEL 0985-78-2738)がオープンして2カ月がたった。

フランス仕込みのキッシュ

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 8月24日にオープンした同店。店主の酒井麻衣さんは福岡で製菓を学んだ後、パリのパティスリーやホテルなどで修業を積んだ。フランスに渡って10数年、家庭を持ちパリでの暮らしや文化にも馴染んできた頃、夫であるアレックスさんからの希望もあり、1度酒井さんの生まれ育った日本に生活の拠点を移すことになったという。今年1月に帰国して、同店の開業に至った。店名「HAYE MAI」は酒井さんの名前からそのまま取ったという。酒井さんは「夫は自身の事業の傍ら、当店の経理や接客、商品アドバイスなど様々なサポートをしてくれる心強い存在」と話す。

 商品に使うバターはコクと味わいにこだわり、フランス産を仕入れる。「タルトチョコレート」(500円)にはフランス・ヴァローナ社のチョコレートを使い、シンプルで贅沢な味わいに仕上げている。そのほか店内には「キッシュ」(450円)や、「フラン」(1,080円)、「タルトフェルナンドゥ」(490円)、「ディアマンクッキー(ショコラ、ナチュール)」(380円)など、フランス仕込みの商品が並ぶ。

 「キッシュ」はフランスの家庭の定番料理で地方によって味や材料にそれぞれ特徴がある。同店では「ロレーヌ」「アルザス」「プロバンサル」などの地名や「ポチロン」「クルジェット」などの食材の名前がついた、様々なキッシュを日替わりで3種類程度用意する。酒井さんは「夫は『家庭では前日に焼いたキッシュが朝食に冷たいまま並ぶこともある』と言うが、個人的には温めたものが好き。好みに応じて冷たいままでも温めても、朝食としても副菜としても色々な味わい方を楽しんでほしい」と話す。

 「フラン」はフランスで広く愛されている伝統的な菓子。酒井さんがフランスにいた頃、ある店のクリーミーでおいしいフランに出会ったことから、その味に近づきたいと何度も試作を重ねて完成したレシピ。マダガスカル産バニラビーンズをたっぷり入れて炊き上げたカスタードを1度冷やしてから焼き上げる。

 酒井さんは「オープンから2カ月、店内に並ぶ菓子にはそれぞれファンがつき始めた。自分が好きなもの、おいしいと思ったものをお客さまも同じようにおいしいと感じていただけたら何よりうれしい。自分で納得できるものをひたすら作り、たくさんの人に提供していきたい」と話す。

 営業時間は9時30分~17時。月・木曜定休。

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